クラクフ

さてようやくクラクフです。ワルシャワからクラクフまでは6時間程度くらいだった気がします。一人旅の最初であまりリラックスできなかったからでしょうか、ホームに迎えにきてくれた友達の姿を見たときホッとしました。一年ぶりの再会ですがお互いすぐにわかりました。
彼の住むアパートに案内されると、ガールフレンドと猫のキウィがお出迎えしてくれました。彼女とも久しぶりの再会です。着くとお腹が空いてるでしょうとご飯を用意してくれました。滞在中、なんども彼女の料理をいただいたのですがどれも絶品。全部写真におさめるつもりが、途中から食べることに夢中で忘れてました。


キウィについても触れておきます。夏休み前、送ってくれた猫の写真を見て「かわいい!見に行きたいくらいだよ」と何の気なしにメッセージを送ったら「遊びにおいでよ!クラクフに来るんだったら宿の心配はしないでいいよ」と言ってくれたことがきっかけです。この時点で夏休み前半は漬物工場でのバイトに捧げる予定でしたので予算もできそう。そうだ、ポーランドに行こうとあいなったわけです。旅の女神を写すために持参したポートレートレンズでの写真をご覧ください。

Kiwi
さて観光を始めましょう。まずは高いところの町並みから。僕のあほ顔はともかく、ずっと落ち着いた雰囲気のある町です。時がゆっくり流れているような雰囲気。周りを見渡して見ても少しづつ風景が異なり、ゆっくり時間をかけて見ていたいですね。
krakow panorama

まずは有名な観光スポットを歩いて見ます。街並みがそのまま残っているという感じです。少し不思議に感じたのは気温によって自分と町との関係性が変化していきます。僕がクラクフについた日は夏の暖かさだったのですが、その翌日から冷え込んでいきました。暖かいとクラクフと僕との間に距離を感じ、寒くなると途端に身近に感じられたのはなぜでしょう。気温の低下に伴って街全体が収縮していく感じ。圧迫感を感じるのではなく、ゆっくりと包み込まれる感じで、リラックスできました。気温変化と都市のデザインなど考察したら面白そうですね。
余談ですが、友人との話で日本の都市とクラクフの違いについて議論しました。なぜ古い街並みを残していけるのかなど。ポイントは日本の国土の多くが森林に覆われており、新たな人口増加に耐えうるだけの居住スペースは古いものを破壊しない限り確保が難しいのではないかということです。このことについてはもうちょっと考えを深めたいですね。

友達は案内上手です。知らない街で異邦人として散歩をするのが好きだと伝えると、いろんなプランを作ってくれました。中でもクラクフに点在するストリートアートを巡る旅は素晴らしい体験でした。初めての街でこんなテーマで街を巡っていく体験ができるなんて。彼らは知りたがりやの僕の質問にも丁寧に答えてくれ、宗教観、政治、文学、哲学など多岐にわたる分野で解説してくれました。惜しむらくは僕も日本の考えを披露し、彼らと共有できればよかったのですが、まだまだ英語力が複雑な議論に足るレベルではなかったようで反省。精進せねば。

アウシュビッツ=ビルケナウ収容所にも見学に行きました。東京でご飯を食べた友人とも合流し、車で移動。重苦しい雰囲気がまだ残っているように感じ、なかなかシャッターをきれず。見学が終わると少し落ち込んでいたのですが、彼らの考えや態度を知ることができ、僕も戦争について考えを整理しなくてはな、と強く思います。

その後5人でお酒を飲んでよっぱらい、家に戻ると謎の寸劇が始まり、宴が終わったのは早朝。キウィがタイマーの音に興味を持って、レンズの前に座り込んでしまうため、苦労して撮った記念写真は焼いて家に飾っておこうと思います。
the audience
最後に友人に感謝を。滞在中の間、彼ら同士のコミュニケーションも英語で、疎外感を感じることはありませんでした。異国の地に不慣れな僕を気遣ってくれ、いろんなサポートをしてくれました。
クラクフで一番多く聞いた言葉は’Dziękuję(ジンクイエ:ありがとう)’、小さなことに対しても感謝を忘れない彼らは、お互いに助け合い、敬意を払っているように感じます。ふたりで料理を作ってる姿は美しく、見ていて幸せでした。
seeing kitchen

【撮影機材】
Leica M2/Summicron 5cm f2 collapsiel, canon 85mm f1.9
NIKON 35Ti
film: lomography color 800/Kentmere100/Kentmere400/fujifilm 記録用カラーフィルム100